2016.12.05 Monday
大河津分水 その1(洗堰)はこちらです。
大河津分水の2回目の今日は、旧洗堰について。
旧洗堰は1922年(大正11年)に大河津分水が通水した時に竣工したもので、2000年(平成12年)まで現役でした。今はもう、水は流れていません。国の登録有形文化財に指定されています。文化財オンラインによると、「内務省直轄の信濃川改修工事の代表的遺構の一つで,我が国最初の本格的RC造堰」だそうです。
新旧の比較のために、昔の航空写真を載せます。(この写真はwikipediaからの引用で、オリジナルは国土交通省の写真です)
信濃川は下から上に流れていて、右に分岐する部分に白く波が立っているところが旧洗堰。そこから右上に信濃川の本流が流れていきます。一方、上に流れていくのが大河津分水路です。
つづいてこちらはGoogleMap。ほぼ現在の状況です。
大河津資料館のすぐ南側に縦線が見えるのが、旧洗堰です。
新旧の位置関係はこの図が分かりやすいと思います。国土交通省のホームページからの引用です。
今でも一部分だけは水が流れています。
この水は西川に流れていきます。
堰なのに水がないのは残念ですが、そのかわりこうやって近づくことができます(^^)
風格ありますねぇ(^^)
古いメカは単純で分かりやすくていいですよね。
途中に門扉を上げてある場所が2箇所あって、上下流を行き来できます。
今だったら、戸当り金物は鉄やステンレスでつくりますが、ここでは石です。
コンクリートの表面が洗い出されて、すごい質感! 天神川水門もいつかはこうなるかな(^^)
下流側です。
堰の上部には、ゲートごとにモーターと配電盤があって....
かっこいいですね
管理橋の親柱の文字も味があります。
旧洗堰の歴史については、国土交通省のホームページも参考になります。
旧洗堰の近くには、巨大な石碑「信濃川治水紀功碑」があります。高さ7mもあるそうです。
次回に続きます。
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Category:新潟県