2016.12.13 Tuesday
大河津分水 その1(洗堰)はこちら
大河津分水 その2(旧洗堰)はこちら
大河津分水 その3(旧可動堰)はこちら
上の写真が大河津分水路に流れる水量を調節する可動堰。
分水路はこ〜んなに広い(^^;) こちらから向こうの堤防まで、幅が約700mです。
斜めにツンツンしているのは、油圧シリンダーだと思います。
こうして写真で見ると、なんだか、お目々と角みたいに見えますが、現地で見ると、遠いし大きいしで、カワイイというような印象ではありません(^^;)
親柱の名版は、単純に「可動堰」
上面ははつり仕上げ? 前面は洗い出し仕上げ?
この部分だけがヒューマンスケールでした。その他はとにかく巨大。
長くて向こう岸に行くのが嫌になります(^^;)
子供たちが遠足or見学会に来ているみたいでした。
しかし、波打ってますねぇ。管理橋は連続桁です。橋面上の排水勾配が必要なのはわかりますが、地覆や高欄はまっすぐでも良いんじゃないでしょうか?
またしても3列の魚道を通りすぎて....
ラジアルゲートの可動堰です。水が落ちる凄い音がして圧巻です!
一つ隣のゲートでは水が落ちてないんですが、これはラジアルゲートの門扉の上部にさらにフラップゲートが付いていて、水量の微調節ができるみたいです。
コンクリート製の堰柱の表面は擬石仕上げ。
堰柱の上にある金属の構造物の部分は、なぜここだけ鋼製なのかちょっと想像が付きませんでした。ここまでゲートを上げる必要がある時って、止水ゴムのメインテナンスの時?と思っていたら、後で調べたら、大洪水時には一番上までゲートを上げるんですね。
上の写真のズームアップなんですが、どう見ても回転軸のような形をしています。でも、何がどう回転するのか分かりません。謎!
階段を下りて行くと、途中で無くなっちゃうので、脚立を持ってくるんだろうなとか、階段周りの一部分だけが擬石じゃなくて打放し仕上げなのは何故だろうとか、階段の下に斜めに水切りみたいな出っ張りがついているけど途中で切れているのは何故だろうとか、ラジアルゲートの回転軸周りの円盤(カバー?)が円形じゃなくて途中で切れてDの字みたいになってるのは何故だろうとか、色々気になります(^^;)
金属部分の色については、色彩検討の資料が国土交通省のホームページで公開されています。
橋げたの色も、同様に検討されて選ばれたものです。しかし、どうして排水管を下流側に持って行かなかったのだろう?とおもっていたら....
両側にあったんですね。箱桁の中で処理するとか、せめて下流側だけにならなかったのかなぁ?
橋脚は擬石じゃなくて、普通に打放しコンクリート。
しかし、でかい!
見学に来るときは、可能なら自転車を持ってきたほうが良いです。自家用車は入れません。レンタサイクルもあるようです。
4回に渡ってお届けした大河津分水路の記事は、これで終わりです。
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ビッグプロジェクトなので、国土交通省のホームページの情報提供も、とても充実しています。
国土交通省北陸地方整備局信濃川河川事務所
信濃川大河津資料館
大河津可動堰情報館
大河津分水路の堰のデザインについては、国土技術政策総合研究所による景観デザイン規範事例集(河川・海岸・港湾編)の101ページから詳しい解説があります。
Category:新潟県