景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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千苅ダム(佐野藤次郎のダム その4最終回)
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佐野藤次郎のダムシリーズの最後は千苅ダム。1919年(大正8年)の竣工です。高さ42.4m、堤頂長106.7mで、構造は重力式粗石コンクリートダム。
 
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スライドゲートが17門もあります。


このダムも、竣工からわずか7年後の1926年(大正15年)には、もう嵩上げ工事が始まり、1931年(昭和6年)に完了しています。神戸市のホームページには、嵩上げ前後の写真があります。上の写真は嵩上げ工事中のもの。

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写真の右側の壁面が、下部は斜面で上部は垂直面になっていますが、この垂直部分ぐらいの高さ(6.06m)が嵩上げされたようです。


土木学会図書館にも竣工直後の写真があります。壁は斜めのまま終わっているように見えます。

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アーチの向こう側にロッド材が見えていますが、普段はスライドゲートが水面下まで降りていて、ゲートの上を水が流れ、ゲートを引き上げれば、その分水位が上がります。

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残念ながら、ダムの上は入れませんでした。例のシンボルマークがついています。

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ずらり

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振り返ると、巨大な石碑があって....

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佐野藤次郎の名前もあります。竣工は1919年という資料が多いのですが、石碑では1918年12月になっていますね。

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嵩上げ工事の石碑は日本語で、こちらにも佐野藤次郎の名前。

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ダムの手前にコンクリートのアーチ今日があります。昔の写真を見ると、アクセス路は左岸側を通って、この橋を渡ってから....

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ダム直下の右岸側の崖を登っていたようです。今もその階段を上ることができます。手前の圧力鉄管は竣工時は無かったもので、後で建設されました。

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ダム直下の右岸側は、岩がむき出しの崖なのですが、アクセス路としてトンネルが設けられていたようです。現在は崖に沿って桟道があります。

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ダムの左岸側に放水トンネルの出口が見えます。ここから滝のように放水されたら凄い迫力でしょうねぇ(^^) ダム便覧に放水中の写真があります。

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面壁に笠石もあって、こんなところまでちゃんとデザインされています。

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水の流れがとても綺麗。国の登録有形文化財です。

参考リンク:
ダム便覧
Wikipedia
土木学会附属土木図書館 デジタルアーカイブス 土木工事写真集
神戸市:千苅貯水池のあゆみ
文化財オンライン

位置:景観デザイン事例地図

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Category:兵庫県
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