景観デザインを目指せ

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陸前高田の高田松原に第一線堤、第二線堤が建設中
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震災前の陸前高田は、高田松原の白砂青松が美しい場所だったようです。まず対岸から眺めてみようと思って南側からアクセスしました....
 
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白い線が一本。あれがどのぐらいのスケールなのか、すぐには見当がつきませんが....

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大きいんですね。後で分かったんですが、この防潮堤の海側に松林ができる計画で、そうなれば松に隠れて目立たなくなります。

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奇跡の一本松が見えます。

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気仙川河口には巨大な水門が建設中でした。コンクリートのカーテンウォールが重量感ありますね。

1948年陸前高田_USA-R1782-50回転この地域は繰り返し津波の被害を受けていますが、近年の大きな災害をもたらしたものとしては、
・1896年(明治29年)明治三陸津波
・1933年(昭和8年)昭和三陸津波
・1960年(昭和35年)チリ地震
・2011年(平成23年)東北地方太平洋沖地震
となります。
上の写真は、1948年(昭和23年)のものなので、昭和三陸津波から15年後ごろですね。陸前高田も空襲を受けているらしいのですが、調べきれていません。写真の中央付近が陸前高田駅です。

1977年陸前高田_CTO778-C20C-31977年(昭和52年)の航空写真では、鉄道付近まで市街化しています。1948年の航空写真との間にチリ地震の津波を経験しているはずです。

スクリーンショット 2018-11-10 22.32.43過去の津波の浸水域が、陸前高田市のホームページで公開されていました。チリ地震の津波の後、津波浸水域も市街化されています。これはチリ地震後に建設された第一線堤、第二線堤の効果を期待していたのだと思います。松林の海側に第一線堤、松林の中に第二線堤が建設されているようすが、1977年の航空写真にはっきり写っています。

スクリーンショット 2018-11-12 12.27.42これが第一線堤、第二線堤の写真で....

スクリーンショット 2018-11-12 12.29.59これが図面です。第一線堤は高さが低くて、第二線堤も4.5m程度なので、松の木よりは低いですね。2011年の津波以前の第一線堤の写真が、美しい地域づくり研究会のfacebookページに掲載されていました。ほとんど砂浜と同じ高さで防波堤というよりコンクリート舗装の道路に見えます。また、第二線堤の写真は、マツ百科事典のホームページに掲載されていました。松林の間を抜けるジョギングコースとして利用されていたようです。

2001陸前高田_TO20012Y-C1-6これが2001年の航空写真

20110401陸前高田_合成カンバス拡大そしてこれが、震災直後の2011年4月1日の航空写真です。

2015陸前高田_合成これが2015年。復興工事のベルトコンベヤが写っています。

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市街地だった場所に行くと、まだまだ復興中でした(写真は2017年のものです)。

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一本松まで歩いていく事ができます。

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右の建物は被災した陸前高田ユースホステルです。

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古川沼はこんな状況でした。

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気仙川河口の水門を陸側から見ると、かなりでき上がっていて....

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水門計画高 TP+12.50と表示されていました。ゲートも巨大なら、操作室も巨大。

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現地の資料館に復興計画がパネル展示されていました。再び第一線堤、第二線堤を造る計画ですが、高さは遥かに高いです。

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完成予想図もありました。松が育つのに何十年もかかります。かつての松林は1667年(寛文7年)から植林が始まり、受け継がれてきたものだという事ですので、100年後ぐらいに期待したいですね。


参考文献
白砂青松の高田松原−津波を防いだ海岸松林(マツ百科事典)
チリ地震津波災害復興誌(岩手県?)
古川沼(Wikipedia)
高田松原(Wikipedia)
奇跡の一本松(Wikipedia)
チリ地震津波における防潮林の効果に関する考察(宮城県)
津波ディジタルライブラリィ(津波ディジタルライブラリィ作成委員会)

位置:景観デザイン事例地図

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Category:岩手県
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