景観デザインを目指せ

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釜石市唐丹町小白浜地区

立ち寄る予定は無かったんですが、国道から見えた町が気になったので、寄ってみました。岩手県釜石市唐丹(とうに)町小白浜地区です。低地は空き地になっていて、擁壁の上に街並みがあります。
 

まず、あの壁の上に行って見ようと思いました。


壁の上からの写真です。パノラマ撮影なのでかなり歪んでいます。防潮堤の真ん中が切れています。

岩手県釜石市唐丹 - Spherical Image - RICOH THETA
Thetaで撮影した全天球画像もどうぞ。


擁壁より一つ山側の街路は、擁壁とほぼ同じ高さで、古い建物も残っているので、ここまでは津波の大きな被害はなかったのだと思っていたら....


先ほどの街路より少し高い場所に郵便局があって....


津波到達地点の石碑がありました。先ほどの街路も津波をかぶったのかもしれません。


低地に降りる道路


その道路の陸側


擁壁を横から見るとこんな感じで、擁壁に面した建物は新しいもののようでした。


壁のテクスチャは独特で....


角は現場打ちでした。


下に降りて振り返ると、こんな感じです。

岩手県釜石市唐丹 - Spherical Image - RICOH THETA
全天球画像もどうぞ。


擁壁の天端まではかなり高いのですが、盛土と壁の組合せになっているので、圧迫感が低減されている感じです。


巨大な防潮堤が、一部分無くなったように残っているのですが、無くなった部分は津波で転倒したようです。全国圧入協会のホームページに写真が掲載されています(岩手県釜石市唐丹町小白浜漁港の見出しがあります)。写真を見ると、今は更地の低地の部分にも住宅の瓦礫が散乱しています。
気仙沼市防潮堤を勉強する会のホームページにある写真では、防潮堤が転倒した様子が良く分かります。


出典:国土地理院
国土地理院のホームページで1977年の航空写真を見ると、低地の部分も住宅地のようです。

岩手県釜石市唐丹20110405_CTO20111X-C16-13
出典:国土地理院
これが、東北大震災直後の2011年4月5日の写真です。防潮堤が転がっているのが見えます。

020_300
そしてこれは、1933年(昭和8年)6月〜7月に撮影された、昭和三陸地震津波から数ヶ月後の航空写真。高台の街路沿いの建物は残っているようです。2011年の写真と比べると、いろいろと考えさせられますね。


旧防潮堤の下は通路になっていて....


海側はこうなっていました。


この防潮堤が建設された時の看板が草むらの中に残っていました。昭和54年〜平成2年にかけて建設されています。天端はDL+12.5mだったんですね。


これは、旧防潮堤の天端の部分。津波で柵がなぎ倒されています。山側の擁壁はこの堤防よりはかなり高いようです。


盛岩寺というお寺があり....


昭和8年の津波記念碑がありました。詳細は津波石碑情報アーカイブに載っています。

スクリーンショット 2018-12-24 16.56.13
津波石碑情報アーカイブの資料の中に、明治三陸地震津波、昭和三陸地震津波、チリ地震津波、東日本大震災の津波の浸水線を描いた地図が載っていました。やはり、先ほどの写真の街路のところまで津波が来たんですね。図中の黄色い○3つの場所が盛岩寺、左上に郵便局(点線と重なっているのでみづらいです)があります。

スクリーンショット 2018-12-24 16.30.14
復興計画を検索していたら、「海の広場」計画が載っていました。


復興が進むと良いですね。

参考サイト
津波被害・津波石碑情報アーカイブ(国土交通省)
唐丹小白浜まちつくり意見交換会 報告書(建築基本法制定準備会)
昭和三陸地震津波(1933)被災地の空中写真(土木研究所)

位置:景観デザイン事例地図

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Category:岩手県
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