景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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Zuoz Bridge (1901) マイヤールの橋1
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Robert Maillart(ロベール・マイヤール)は、鉄筋コンクリートの橋梁のデザイナー、というか、構造技術者として非常に有名な人ですね。この人はスイスのベルンで1872年に生まれた人で、スイスにはこの人の作品が数多く残っています。以前にマイヤールの橋などを見て回ったときの写真を、これから数回にわたって紹介していきたいと思います。
基本的に建設年順に紹介します。第1回は1901年完成のZuoz Bridge。資料によっては、Inn River Bridge とか Innbrücke in Zuoz などと紹介されています。
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氷河特急の始発駅として多くの観光客が訪れるSt.Moritz(サンモリッツ)から、Inn川に沿って15km位の場所にZuozの町があります。写真の奥に見えるのがZuozの町、手前がInn川です。

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Zuoz Bridgeは、Inn川に架かる橋で、橋長38mの鉄筋コンクリート3ヒンジアーチ橋です。

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橋の側面にパイプが渡されていて、あまり綺麗な橋に見えませんねぇ(^^;)。水道か電気でしょうか?マイヤールの本などでは、パイプのない綺麗な写真を見ることができるのですが....橋の両側面にパイプがあるのが残念。

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橋台の部分には、石積みの意匠が施されています。構造的には石積の必然はほとんど無いと思うのですが、1901年当時は鉄筋コンクリートの歴史が浅かった頃で、まだまだ石積みの意匠が重視されていたのかもしれませんね。

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フランジが出っ張っています。この橋はコンクリートの塊のように見えるかもしれませんが、実際は箱型の中空断面なのです。

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桁裏はこんな感じ。なにか吊り金具のようなものがあるのですが、なんだかよく分かりませんでした。

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親柱なんてものは無くて、簡素なものです。向こうに見えるのがZuozの町です。

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高欄もシンプルですねぇ。網が新しい感じなので、修復されているのかもしれません。この橋は幅員が狭いので、写真の奥に新しい広幅員の橋が架けられています。

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橋の上から上流側(サンモリッツ側)を見たところ。

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こちらは下流側です。Inn川は、この先オーストリアとドイツをぬけて、ドナウ川に合流します。


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余談ですが、この下流側の橋も、綺麗にできています。

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橋台の収まりがお見事ですね。雨水排水の管がほんの少しだけ顔を出しています。

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この橋は右岸側に橋脚があって、その左右でスパンも桁高も違うので、収まりが難しいのですが....

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橋脚の側面に壁を立ち上げて、桁の高さの不連続を隠すというか、縁を切っています。日本だと、橋脚は小判型にしなければならないので、なかなかこうはいきませんね。

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こちらには、無粋なパイプなどは添えられていないので、マイヤールの橋よりも、むしろこちらの方が美しく見えたりします(^^;)


位置:

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写真集
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Zuoz Bridge(Structurae)

Category:スイス
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