景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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阿武隈川の「渡利水辺の楽校」
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「渡利水辺の楽校」は、福島市の阿武隈川右岸に、堤防〜高水敷〜低水護岸が整備された区間です。猛暑の中、歩いてきました(^^;) 渡利水辺の楽校は、福島市景観100選に選定されるとともに、土木学会デザイン賞を受賞しています。設計はプランニングネットワーク
 
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「渡利水辺の楽校」は、福島県庁の対岸にあります。県庁はかつて福島城があったところです。県庁の屋上は公開されていて水辺の楽校の全体を俯瞰できます。
阿武隈川は、右奥から左側に流れています。方角としては南から北に流れています。写真の右上に小さく白っぽいトラス橋が見えているのが弁天橋で、右に大きめに写っているのが天神橋。この区間が、自然を保護するサンクチュアリ的空間です。そこから左側の広々した部分が、親水的な整備が行われています。

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さらに左を見ると、大仏橋(このあたりの橋の名前は、楽しいねぇ)というトラス橋があり、遠くに青い橋が見えているのが渡利大橋で、あそこまでが「渡利水辺の楽校」としての整備区間です。延長は約2kmです。

P1030493 - バージョン 2
全体の平面はこうなっています。(写真をクリックすると、大きな画像があります)

ピクチャ 121
国土交通省のサイトから引用:オリジナルはこちら
 
水辺の楽校は、文部科学省・国土交通省・環境省の連携プロジェクトです。スゴイ(^^)
国土交通省の説明には、
3、水辺の楽校プロジェクトとは
・子ども達の水辺の遊びを支える地域連携体制の構築
 NPO、ボランティア団体等の地域の方々と協力しながら、水辺が自然体験の場、遊びの場として活用されるような仕組をつくります。
・自然環境あふれる安全な水辺の創出
 自然の状態を極力保全、あるいは瀬や淵、せせらぎ等の自然環境を創出するとともにアクセス改善のための緩傾斜河岸の整備等を通じ、子ども達が自然と出会える安全な水辺をつくります。
と、あります。ソフトとハードの両方が考えられているのがすばらしいですね(^^)

ピクチャ 119
国土交通省のサイトから引用:オリジナルはこちら
現段階で、全国で277カ所の水辺の楽校があります。東北だけでもこんなにあります。

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上流側から紹介していきます。弁天橋から下流側を見ています。右岸側のこんもりした河畔林が、自然が保護されている区間ですね。

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この区間の水際には、あまり人が近づけないようになっており、野鳥もたくさんいますが....

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遊歩道は整備されています。このスロープは、車いすにも対応したゆるい勾配で、ところどころで道が広くなっているのは、すれ違うための場所なのだと思います。

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ムラサキツメクサの群落や....

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ミヤコグサの群落がありました。

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堤防と堤内地との境界部分は、あまり良い空間とはいえませんが....

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住宅から川へアクセスする階段が設けられたりしていますので....

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川を散歩する人が多いのではないかと思われます。これから川沿いに住宅を建設される方は、川との関係を考慮されるでしょうね。

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天神橋から上流は、こんもりしていますが....

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下流側は広々としています。ここからが親水的な空間ですね。

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堤防の上から高水敷に降りていくスロープなのですが、この控えめなサインがすばらしいですね。無粋な看板を立ててある場合も多いのです。スロープの幅員も広すぎず、通路のエッジの処理も自然な感じで、とても風景になじんでいます。これを2m幅の縁石付き柵付き通路にしてしまうと、とても人工的で似合わないんです。

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途中、ところどころに橋があります。木製ですね。高欄がないのもすばらしい(^^)

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横から覗いてみると、H鋼の梁に木床板が載せてあるように見えました。

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都市に近接した広い高水敷は、グラウンドなどにされてしまうことが多いのですが、このようになだらかな斜面と適度に起伏のある草原が、本来の川のあるべきすがたのように思います。

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いいですねぇ、この、なんだか力の抜けた感じ(^^)

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低水護岸の部分も、かなり緩やかな勾配です。川が湾曲していて、こちら側には水が当たらないので、河原ができています。

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水際も気持ちいいし....

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振り返っても気持ちいい(^^;)

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途中に、ワルナスビの群落もありました。トゲがあるので、これが増えるとあまり喜ばれないのではないかとおもうのですが、強い植物なのでどんどん増えるかもしれません(^^;)

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大仏橋(左のトラス橋:おさらぎばしと読むんだそうです)と松齢橋(しょうれいばし:大正14年竣工!)をすぎると....

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さらに堤防が緩い傾斜になり、水際までゆるゆると降りていきます。

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途中に立派な看板がありました。土木学会デザイン賞を受賞した記念に作成されたように見えました。

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夏の盛りなので舗装されていない通路は、こんな状況ですが、頑張って前進(^^;)

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低水護岸の部分に柳が植わっているので、蛇篭か何かあるのかと思ったのですが、よく分かりませんでした(^^;)

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気持ちいい(^^)

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下流端の渡利大橋の近くにワンドが整備されていました。水辺の学習の場として設けられたということです。

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渡利大橋から見ると、こうなっています。この橋までが、渡利水辺の楽校です。

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橋のたもとに、水門がありました。

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透け透けで、内部の機械がよく見えて面白いです。これもプランニングネットワークの設計?

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松齢橋の対岸から見ると、左岸側は水が当たるので水制が設けられています。高水護岸はコンクリードで固められ、遠くにはコンクリートブロックの低水護岸もありますね。右岸側はとてもすばらしいので、できればこちら側も、きれいにして欲しいと思ってしまいます。

写真集:今回はGoogleMapに写真を貼ってみました。
より大きな地図で 水辺の楽校(福島県福島市) を表示

位置:

より大きな地図で 景観デザイン事例集地図(東北) を表示



Category:福島県
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