景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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南河内橋
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南河内橋は、河内ダムによってできたダム湖にかかる橋です。日本に3例しかないレンティキュラートラスという構造の橋で、しかも残りの2つは現存しませんので、これが現存唯一の橋になります。選奨土木遺産、並びに重要文化財に指定されています。
 
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先日紹介した河内ダムからダム湖に沿って上流に向かうと、遠くに見えてきます。

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現在は歩道橋として使われていますが、かつては自動車が走っていました。

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銘板には1926年(大正15年)11月と書いてありますが、実際には1927年(昭和2年)の竣工らしいです。

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レンティキュラートラスという構造は、当時はもはや時代遅れの構造だったらしいのですが、それをあえて採用した理由について、建設コンサルタンツ協会の協会誌の記事に考察が書かれています(この橋の図面も載っています)。設計は河内ダムなどと同じく沼田尚徳。八幡製鉄所の鋼材で架けられているそうです。建設中の写真が残っています。

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当時のトラス橋で、わざわざ真面目にピン結合になっている橋も珍しいらしいです。「日本の近代土木遺産 現存する重要な土木構造物2800選」には最晩期のピン・トラスと書いてあります。

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引張材の棒鋼の端部は2またに分かれて輪になってピンに繋いであります。

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レンズの上弦材は圧縮、下弦材は引張がかかりますから、鋼材の組み方が異なります。

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2つのスパンの中間部。

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このあたりの複雑な収まりは、苦労されたんでしょうねぇ(^^;)

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現在は、トラス構造も高欄も同じ色ですが、昔の写真を見ると高欄は暗い色だったようです。

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橋脚と橋台はコンクリートに石張りしてあります。上部の色が白い部分は後から補強されたものです。昔の写真ではもっとすっきりした形です(^^;)

位置:

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リンク:
河内貯水池(Wikipedia)
大渡橋(土木学会図書館)
   群馬県に架けられたレンティキュラートラス橋(現存しません)
桐生橋(土木学会図書館)
   群馬県に架けられたレンティキュラートラス橋(現存しません)
戦前土木絵葉書ライブラリー(土木学会図書館)


 

Category:福岡県
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