2010.05.18 Tuesday
橋長は1,070m、17径間もある長〜い橋です。
設計したのは、白鬚橋や十三大橋なども設計した増田淳(1883- 1947)。彼は香川県高松市の生まれで、米国に留学後、日本各地で数多くの橋を設計しています。
立派な橋門構ですね。この橋は片側1車線の狭い橋ですが、下流に吉野川大橋ができるまでは、高松と徳島を結ぶメインルート(国道11号線)でした。
現在では、橋の両側に歩道が追加されています。
株式会社大阪鐵工所製作、昭和三年という銘板がありました。大阪鐵工所は現在の日立造船の前身になります。
桁裏もすっきり
縦桁は6本あるのですが、そのうちの1つ、写真の中央に2つ並んでいるうちの右側の桁は、後から補強のために追加されたもののようです。
この桁だけ、横げたとの接続の収まりが異なります。
他の縦桁も、不思議な断面形状になっています。これもひょっとしたら、後から補強したのかもしれません。
歩道は片持梁で支えられています。この部分だけなぜか鮮やかな青色です(^^;)
橋脚は、なんだか変な形なんですが、両端のふくらんだ部分は後から補強されたものです。「とってつけたような...」という形容がぴったりはまりますねぇ(^^;)
土木学会図書館にある古い写真では、この部分がないので、すっきりして綺麗です。
メカニカルな支承が見えます。
これも最近の補強ですが、落橋防止のチェーンが取り付けられていました。
これからも、補強や修理を繰り返して、長く使われると良いですね。また、この橋は夜景も綺麗らしいです。
リンク:土木学会図書館 戦前土木絵葉書ライブラリー
位置:景観デザイン事例地図
より大きな地図で 景観デザイン事例集地図 を表示
Category:徳島県