景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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ラインクニー橋(1969)とオーバーカッセラー橋(1973) レオンハルトの橋(その3)
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先日紹介したヤン・ヴェレム高架橋から、デュッセルドルフの旧市街を抜けてライン川に出ると、ラインクニー橋(Rheinkniebrücke)とオーバーカッセラー橋(Oberkasseler Brücke)の間に出てきます。この2つの橋とテオドール・ホイス橋(Theodor-Heuss-Brücke)の3橋は、同時に計画されたもので、いずれも建築家 Friedrich Tamms のデザインです。レオンハルト(Fritz Leonhardt)も構造エンジニアとして3橋の設計に関わっています。この3橋は、すべて斜張橋で「デュッセルドルフの斜張橋ファミリー」なのです。
また、Friedrich Tammsは、ヤン・ヴェレム高架橋のデザインも行っていますので、デュッセルドルフでのレオンハルトとの共同作業が多いんですね。
上の写真がラインクニー橋(以下、クニー橋)で....
 
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下流側にオーバーカッセラー橋が見えます。そのさらに下流に、テオドール・ホイス橋があります(見えませんが(^^;))。

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クニー橋は川が大きく曲がる部分に架けられており、斜張橋のタワーが川岸のところにあります。面白いのは、タワーの左側の水面を渡る部分には橋脚がないのに、なぜか右側の河川敷の部分には橋脚があることです。ケーブルで吊られているので、普通はどちらも橋脚はいらないはず。
資料を見ると、ケーブルを河川敷の橋脚に定着させることによって、水面を横断する部分の桁の剛性が高められ、その結果、桁高を薄く(3.4m)、ケーブル定着間隔を長く(64m)することができたということです。なるほどねぇ。

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また、斜張橋のケーブルを吊るタワーは、地面からいきなり立ち上がっています。普通はまずコンクリートの橋脚があって、その上に鋼製のタワーが建っていることとが多く、オーバーカッセラー橋も、テオドール・ホイス橋も、コンクリート橋脚の上に鋼製タワーが建っています。

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タワーの断面はT型。地覆の高さは60cm、照明灯はカテリナ線で吊られていますね。このような照明をカテナリー照明と呼びます。

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ところで、ライン川は昔も今も物流の大動脈で、ひっきりなしに貨物船が上下します。日本では見られない風景で、面白いです。


行き交う船を動画で撮影してみました。

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オーバーカッセラー橋は、タワーが1本で道路の中央に建っています。こちらは、コンクリート橋脚の上にタワーが建っています。
2つの橋の間の右岸側は旧市街に面しているので、河川敷が市民の憩いの場になっています。川沿いの広場には、沢山の人が夕涼みをしていて....

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船上のレストランもありました。

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ちなみに、クニー橋の横にあるタワーは、ラインタワー(Rheinturm)といって、Harald Deilmann の設計により1982年に竣工しています。

リンク:
Theodor Heuss Bridge Structurae
Kniebrücke Structurae
Oberkassel Bridge Structurae
Rheinkniebrücke Wikipedia(独)
Oberkasseler Brücke Wikipedia(独)

位置:景観デザイン事例マップ(ヨーロッパ編)
より大きな地図で 景観デザイン事例地図(ヨーロッパ編) を表示

Category:ドイツ
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