景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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デュナン歩道橋(1976) シュライヒの橋
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デュナン歩道橋(Dunantsteg, Dunant Footbridge)は、シュトゥットガルトのカンシュタッター通り(Cannstatter Straße)を跨いで架かっている歩道橋です。設計はレオンハルトの事務所である Leonhardt, Andrä und Partner ですから、レオンハルトの橋として紹介すべきなのかもしれませんが、シュライヒ(Jörg Schlaich)がこの事務所で働いていたときにデザインしたもののようで、シュライヒの作品集にも載っています。
 
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橋の両側には緑豊かな公園があり、橋自体も蔓植物に覆われています。

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構造的には、鉄筋コンクリートアーチ橋です。アーチリブの部分は厚さが40cmしかないコンクリートスラブの両側を少し折り曲げたような形をしていて、シェル構造のようになっています。スパン長は約50m。橋の幅員は最も狭い中央部分で8m(歩行可能な部分の幅は6m)。

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2つの公園を結ぶこの橋は、なるべく目立たず、公園がずっと続いているような感じになるようにデザインされているそうです。写真のように、公園を歩いていると、だんだん上り坂になり....

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空が開けてきます。

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丘を越える道のような感じですが、実はここが橋です。

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下から車の騒音が聞こえるので、車道の上にいることに気づくんですが、画像だけでは橋には見えないですよね。

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橋の両側は、ピンコロの擁壁が立ち上がったところに低木植栽があって、下を覗くと道路が見えます。

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橋を渡った先は、また広大な公園です。

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橋と公園が一体的にデザインされています。

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橋のデザインを勉強していると加藤誠平の「橋梁美学」にでてくる、強調法、融和法、消去法というのが紹介されることがよくあります。この橋は、消去法のサンプルとしてときどき紹介されていますね。ちなみに、橋の名前の Dunant というのは、はっきりわかりませんが、赤十字社を創設したアンリ・デュナンに因むのかもしれません。シュトゥットガルトに住んでいたこともあるそうです。

位置:
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Category:ドイツ
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