景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
<< 特集 レオンハルトの橋 | HOME | ローゼンシュタイン公園歩道橋 I (1976) シュライヒの橋(その2) >>
シュトゥットガルトのグリーンU
20060729_054 - バージョン 2
ドイツのシュトゥットガルト(Stuttgart)は、とても緑の豊かな町です。特に有名なのがグリーンU(Grünes U)と呼ばれている、延長8kmにもおよぶ連続した公園。上の地図の中央下の、Neue Schloss(新宮殿)から北東(右上)へ Schlossgartenがネッカー川まで続き、西へ折れ曲がってRosensteinpark, Leibfried, Wartbergと連なって Killesberg へ至ります。これらの公園群は、1939年の連邦園芸展、1961年と1977年の連邦園芸博覧会1993年の国際園芸博覧会などのイベントのたびに整備されてきたものだそうです。全体がUの字のように曲がっているので、Green U と呼ばれているそうです。日本人の私には「く」の字とか数字の「7」に見えるんですが(^^;)


同じ場所をGoogleMapの航空写真で貼付けてみました。緑色のピンが、グリーンUを構成している公園です。延長が8kmというのは、東京の皇居を1周する内堀通りと同じぐらいではないかと思います。

20060729_037
シュトゥットガルト駅のタワーからみた、オーベラーシュロスガルテン(Oberer Schloßgarten)。英訳するとOver palace garden、日本語訳だと上宮殿庭園(^^;)

20060729_040
駅から北の方に、ミッテレラシュロスガルテン(Mittlerer Schloßgarten 中央宮殿庭園)、ウンテレシュロスガルテン(Unterer Schloßgarten 下宮殿庭園)と続きます。
先日紹介したフェルディナント・ライトナー歩道橋は、オーベラーシュロスガルテンとミッテレラシュロスガルテンを繋ぐ橋であり、またデュナン歩道橋はミッテレラシュロスガルテンとウンテレシュロスガルテンを繋ぐ橋です。

20060728_046
シュロスガルテンには、大きな池があったり....

20060728_044
野鳥が餌をついばんでいたりします(^^)

20060728_084
ものすごい巨木の街路樹もあります。ベンチや人と比べると、その大きさがわかります。

20060729_243
ローゼンシュタイン公園(Rosensteinpark)は、広々としています。

20060729_C_123
ライプフリード庭園(Leibfriedscher Garten)にある展望台。

20060729_194
バルトベルク(Wartberg)にある池

20060729_077
終点のキレスベルク公園(Höhenpark Killesberg)にも展望台があり、バルトベルク、ライプフリード庭園、ローゼンシュタイン公園とつづくグリーンU(右上の方向)を見渡すことができます。

これらの公園群は、道路や鉄道によって分断されており、それらを歩道橋でつないでありますが、その橋をデザインしたのがシュライヒです。次回以降にグリーンUを繋いでいるシュライヒの橋を紹介していこうと思いますが、これらの橋の優れたデザインの背景には、園芸博覧会で整備されたグリーンUの構成要素としての橋、という文脈があることを理解しておくことが大切だと思います。また、Green Uのデザインには、ハンス・ルーツという地元のランドスケープアーキテクトが貢献しており、シュライヒも設計チームの一員だったようです。


Category:ドイツ
SEARCH
FEED
FEATURE ARTICLE
CATEGORIES
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
LINKS
ARCHIVES