2011.06.01 Wednesday
例えば、前回紹介した沖の堂茶堂は、屋根面はわずかにムクリがあり、軒は反りがあります(複雑な形ですね)。屋根勾配は普通このぐらいが多いように思います。
これも前回紹介した、ごまじり茶堂は、ほぼ平坦な屋根。軒は反りがありますが、まんなか辺りは直線で、両端がくいっと上がっている感じ。
下惣川茶堂の軒のラインは、端から端まできれいな曲線です(^^) 両側から糸を張ってやや緩めた曲線(懸垂曲線)に沿ってハサミで整えてあるのだと思います(見たこと無いので想像ですが)。
平成12年の竣工ということなので、まだ新しいです。工事費は約300万円でそのうち約100万円が合併前の城川町からの補助金。多くの茶堂が平成になってから町の補助金を利用して建て替えられているので、そのような制度があったのかもしれません。
石仏、狛犬、注連縄
この茶堂は、立地も良いんです。下惣川沿いに細い道を上っていくと、山里の中腹に、のどかな感じで(^^)建っているのが見えてきます。茶堂の多くがこのような見晴らしの良い場所に建っています。
なお、川の名前と茶堂の名前は「下惣」なんですが、地区の名前は「下相」と地図に標記されていて「おりあい」と読むんです。川も茶堂も「おりあい」と読むのかもしれません(未確認)。
一つとなりの谷を流れている安家谷川流域には、安家谷(やすけだに)茶堂があります。こちらは瓦葺きです。平成21年に屋根を改修したそうです。
リンク:
西予市のサイト 茶堂の詳しい説明があります。
間口は広いが奥行き無し 茶堂巡りで参考にさせていただいたブログです
城川町の茶堂群の、ほぼ(^^;)完璧なマップ
より大きな地図で 城川茶堂群 を表示
上の地図の、
・青いマークは、広い道路に面していてアクセスが容易な茶堂。
・黄色いマークは、自動車のすれ違いが少々困難な細い道に面している茶堂。
・赤いマークは、GoogleMapに表示されない細い道沿いにある茶堂。GoogleMapの航空写真表示なら道が見えることもある。マークをクリックすると、国土地理院の地図へのリンクがあるのでそちらをご確認ください。
・杖をついた人のマークは、山中などの非常に見つけにくい場所にある茶堂。地元の人に聞かないとたどり着けないかもしれない。
特集:城川町の茶堂群
城川町の茶堂群その1 魚成川流域の茶堂
城川町の茶堂群その2 下惣川と安家谷川流域の茶堂
城川町の茶堂群その3 三滝川流域の茶堂
城川町の茶堂群その4 黒瀬川上流域の茶堂
城川町の茶堂群その5 黒瀬川流域の茶堂
城川町の茶堂群その6 野井川上流域の茶堂
城川町の茶堂群その7 野井川下流域の茶堂
Category:愛媛県