2011.06.06 Monday
城川町の北部、野井川流域の遊子川地区にも、多くの茶堂があるんですが、この地域には古い茶堂が多く、また、大変分かりにくい場所にあるものも多いです。上の写真は下蔭茶堂。車道を車で走りながらでは絶対見つけられません。
この写真のど真ん中、林の中にあります。
よ〜く見ると、林の中に屋根が見えます。地元の人に教えてもらわないと、全然気付きませんよねぇ(^^;)
この道を上って行きます。まだ車道が通っていなかった頃の、人が歩くだけの道です。
昔はこんな道を歩いていたんですね。右上から光が射している場所に茶堂があります。
瓦屋根に苔が生えています。かつては多くの茶堂がこのような旧街道沿いに建っていたはずで、建て替えのときには、便利な車道沿いに移されることが多いようです。そうしないと、誰も使わなくなってしまいますからね。
五十石茶堂も旧街道沿いに建っていますが、これは県道からも見えます。写真の中央上部に小さく写っています。
旧道が尾根を越える場所に建っています。
立派な石垣の上です。
縁側のついている茶堂も珍しいと思います。だいぶ傷んでいますね。
格子天井の茶堂というのも、けっこう貴重だと思うんですが、これもだいぶ傷んでいます。
城ヶ峰茶堂(しろがうね、と読むらしいです)も旧街道沿いにあります。右の道路から車で入って来れますが、入り口はとても判りにくいです。墓地のそばにあります。
宝泉茶堂は、つっかえ棒付きで、農業用資材置き場になっています(^^;)
供養の松茶堂も墓地のそば。
この茶堂へは「犬が2匹いる場所から道を入る」と、地元の方が教えてくれました。狛犬を連想してしまいます(^^)
五輪田茶堂
ここも時計付き。天井に鉄の筋交いも入っていたり....
裏の壁はトタン板が打ち付けてあったりして、なんとか長持ちさせようと苦労されているようです。電柱も木製です。珍しい(^^)
そして、野井川流域の最も奥にあるのが、スイキあん跡茶堂。
トタン屋根の茶堂というのは、ここだけだと思います。
筋交いで補強されて、やっと建っているという感じ。古い茶堂を古い位置のままに残すのも大切だと思いますが、便利な場所に移設されて住民の方に使い続けられることも重要だと感じますね。
このあたりも、昔は棚田が広がっていたそうですが、いまは杉林の中に石垣が埋もれています。
リンク:
西予市のサイト 茶堂の詳しい説明があります。
城川町の茶堂群の、ほぼ(^^;)完全なマップ
より大きな地図で 城川茶堂群 を表示
上の地図の、
・青いマークは、広い道路に面していてアクセスが容易な茶堂。
・黄色いマークは、自動車のすれ違いが少々困難な細い道に面している茶堂。
・赤いマークは、GoogleMapに表示されない細い道沿いにある茶堂。GoogleMapの航空写真表示なら道が見えることもある。マークをクリックすると、国土地理院の地図へのリンクがあるのでそちらをご確認ください。
・杖をついた人のマークは、山中などの非常に見つけにくい場所にある茶堂。地元の人に聞かないとたどり着けないかもしれない。
特集:城川町の茶堂群
城川町の茶堂群その1 魚成川流域の茶堂
城川町の茶堂群その2 下惣川と安家谷川流域の茶堂
城川町の茶堂群その3 三滝川流域の茶堂
城川町の茶堂群その4 黒瀬川上流域の茶堂
城川町の茶堂群その5 黒瀬川流域の茶堂
城川町の茶堂群その6 野井川上流域の茶堂
城川町の茶堂群その7 野井川下流域の茶堂
Category:愛媛県