景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
<< ぐるっと松江堀川めぐり | HOME | iPhoneの写真をGoogleマップに貼る手順 >>
弓削神社の屋根付き橋
19990323_035
田丸橋からさらに麓川をさかのぼっていくと、かなり山奥まで登ったところ(内子から車で40分ぐらい)にも、屋根付き橋があります。
 
19990323_034
この橋は、弓削神社(ゆげじんじゃ)の参道です。道路と神社の間に池があって、橋を渡って参拝するようになっています。写真の右側の森の中に神社があるのです。

19990323_036 のコピー
田丸橋と同様に、屋根は杉(檜かも)の皮葺き。棟(むね:屋根の頂点の部分)には竹が使ってありますが、棟の端部(写真の左端)の反り具合が美しく、また、面白いです。竹を山から切り出すときに、根本付近の曲がり具合を見て、ちょうど良く曲がった竹を選んで、棟の反りに利用したんでしょうね。

19990323_041
橋を渡ってみると、柱などはずいぶん反っていて、田丸橋よりも古い印象を受けます。神社は応永3年(1396)に創建ですが、橋がいつごろ架けられたのか、現地では資料が見つかりませんでした。webを検索すると、現在の橋は昭和26年に架け替えられたもので(なんだ田丸橋より新しいんだ)、栗の木でできているらしいです。橋長は22m、幅員は1.5m。

建材としての栗の木は、硬く、風雨にさらされても丈夫なので、かつては鉄道の枕木としても利用されていました。しかし建材としては高級品のはずですから、耐久性の高さと相まって、神社の参道に相応しいとも考えられます。

19990323_044
屋根裏を見上げると、杉の皮がそのまま見えます。田丸橋は垂木のうえに杉板を張って屋根下地とし、その上に杉皮がのせてありました。これはこれで良いですね。

19990323_043
橋を渡ると、鬱蒼とした森の中に社があります。天照大神がまつられています。

19990323_032
池を渡って参拝という空間構成は、結界(聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を維持するために区域を限ること)という概念を見事に空間化しているように感じます。三途川を渡るとか、ルビコン川を渡るとか、水面という要素は、あちら側とこちら側を隔てる(物理的にも心理的にも)ものとして、よく用いられますね。
そういえば、遊廓も堀の水面で囲まれた空間だったらしいです。

19990323_031
神社は内子町の文化財に指定されていますが、橋も含めての指定でしょうか?


位置:景観デザイン事例地図
大きな地図で見る

 <<<写真集

リンク:
内子町のホームページ


↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!
素晴らしい すごい とても良い 良い
TREview『国内旅行』ブログランキング
Category:愛媛県
SEARCH
FEED
FEATURE ARTICLE
CATEGORIES
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
LINKS
ARCHIVES