景観デザインを目指せ

重山陽一郎の個人ブログ blog.enviro-studio.net
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旧大湊水源地水道施設
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旧大湊水源地水道施設は、海軍の艦船に水を補給するために1910年(明治43年)に建設されたものです。国指定の重要文化財で、多くの水道施設の集合ですが、一番目立つのはこれ「大湊第一水源地堰堤(沈澄池堰堤)」。
 
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思ったよりこじんまりしたダムです。堤長は27.5m、堤高は9.0m(この数値は文化庁のサイトによるもので、それぞれ26.5m, 7.9m という資料もあります)。重力アーチ式石造堰堤ということなんですが、構造的には重力式で、アーチ型なのは意匠らしいです。
堰堤本体は1909年(明治42年)5月に竣工。戦後は、大湊町(現在のむつ市)の上水道として1976年まで利用され、現在は水源池公園になっています。

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近くで取れる安山岩でできています。

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ダムの中央に銘板があって、明治41年5月起工、仝42年10月竣工、とあります。また設計者の桜井小太郎の文字もあります。この人は建築家で、ジョサイア・コンドルの弟子です。東京駅前にあった、旧丸ビルの設計なども手がけています。

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ディテールまでとても美しいです。

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角には何と銀杏面の面取りが施されています。このような面取りをデザインするときは、端部(この場合は上端、下端)の収まりに悩みます。上端は上の写真の通り....

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下端は、こうなっていました。ちょっと苦しいかなぁ(^^;)

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上流側はこうなっています。赤い取水塔がかわいい。

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流れ込む川の川底まで石張りです

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川をさかのぼっていくと、公園になっています。

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砂防ダムみたいな造形

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さらに上流には、巨大なダムがありました。

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支流の方をウロウロしていると、なにやら面白い砂防ダム

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玉石で仕上げられた砂防ダムって、始めてみました(^^) ヘタな擬岩の型枠よりずっといいですね。

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奥に見える柵は目立たない色に塗られています。梯もグレーで良かったんじゃないかなぁ。

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下流側には、いろいろな水道施設が残っています。

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第一引入口という施設なんですが、修理中のようでした。集水・浄水・送水の機能を一体化したもので、上澄みのきれいな水を下流の貯水池に送るそうです。

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濾過池跡には、蓮の花が咲いていました。見に行ったのは6月なんです。すみません(^^;)

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こちらは貯水池跡。かつては立派な上屋があったそうです。

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エッジの石積みがすごい! 貯水池の構造はレンガだったそうです。

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これは、乙水槽という8角形の建物。水を分配するそうです。

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一番下流の方には、こんなのがあったんですが、何なのか不明(^^;)

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ところで、ダムのすぐ下流にバイパスの道路があって、おおきな橋が架かっています。

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ダムからの眺望などにも気を使ってデザインされたのだと思います。

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橋からダムを見下ろすことができます。

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大湊は旧海軍の軍港で、現在は海上自衛隊の港です。


リンク:Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/旧海軍大湊要港部水源地堰堤
    建設コンサルタンツ協会誌235号
    文化財オンライン

位置(景観デザイン事例集マップ 東北)

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Category:青森県
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