2016.05.28 Saturday
下のアーチ橋は、1905年(明治38年)に、別子銅山の排水路橋及び人道橋として架けられました。橋長48m、アーチスパンは37m。構造はソリッドリブアーチという資料もあり、スパンドレルブレーストアーチという資料もあります。
現存する鋼製アーチ橋としては日本最古級のものだそうです。以前にこのブログで紹介した神子畑鋳鉄橋が現存する鉄製のアーチ橋としては日本最古(1885年)だと思いますが、あちらは鋳鉄です。
老朽化により危険になったため、1993年(平成5年)にアーチ橋の上に新たに吊り橋を架けて人道橋とし、元のアーチ橋は構造部材だけが修復して残されています。上の写真をよく見ると、アーチ橋と吊り橋の間には隙間があるのがわかると思います。構造的には完全に分離されていて、アーチ橋には活荷重がかからないようになっています。
橋を渡っていると、ただの吊り橋にしか見えないです(^^;)
登録有形文化財に指定されています。新居浜市のホームページに古い写真があって、高欄や排水路らしきものが写っています。アーチ橋の真上じゃなくて、少し離れた場所に新橋を架ければ、高欄や排水路も残せたんじゃないのかなぁ(^^;)
位置:
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Category:愛媛県