2016.05.29 Sunday
設計は小川東吾という技師で、ドイツで製作された橋なんですが、ドイツ製の鉄橋が残っているのは珍しいそうです。ボウストリングのワーレントラス橋で、橋長は39m。1893年(明治26年)の竣工です。
写真では分かりにくいですが、河川軸に対して斜めに架かっています(60度らしい)。それで、上流側と下流側の構造がずれているんです。トラスの鉛直材が13本あるんですが、1本分ずれているようです。
上弦材を結ぶ横桁が変わった形をしています。上弦材は弓形で、しかも上流側と下流側がずれているので、横桁を橋軸に垂直に渡すと、接合点の高さが異なるので、低い方に曲げてあるのだと思います。
ピン結合。下弦材はアイバー。
ところで、鉄道橋にしては、橋床板(と呼んでいいのか?)が厚すぎませんか?
どうも、トラス構造の上に、箱桁が載せてあるように見えます。箱の鋼材のサイズが大きいので明治時代のものじゃないと思って調べてみたら、新居浜市のホームページに「マイントピア別子の観光鉄道として使用するときに、旧橋がそのまま使えなかったために、床組を新しい箱桁にして形態保存を図っている」とありました。
登録有形文化財に指定されています。
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Category:愛媛県